
博多人形ギャラリー
博多人形ができるまで
博多人形ができ上がるまでには、伝統的技法によるいくつもの工程を必要とします。
土ねりから、面相の工程まで、一人の人形師が20~60日の時を費やし精魂込めてつくりあげます。
あくまでも手作りの伝統を守り、伝統工芸品としての技術の向上に力を注いでいます。
一、土ねり
福岡近郊から掘り出した粘土を乾燥、粉砕、 などをした後たんねんに練り上げます。
二、原型
構想を練り、デッサンしたものに基づいて原型を つくります。 粘土に、頭、胴、手足などを 彫るように仕上げていきます。
三、型とり
原型から石膏で型をとります。 人体の姿が複雑な作品ほど一体を部分的に数個 あるいは、数十個に分けて型取りをおこないます。
四、生地づくり
原型からとった石膏型に、よく練り上げた粘土を、 型に貼り付けるような感じで、 押し詰めていきます。
五、焼成
むかしは松材を燃やして人形を焼いていました。 今はほとんど電気窯、ガス窯で焼いています。
六、彩色
人形を窯から出した後、胡粉などで、肌の部分を塗り、次に着物の模様や 帯などの部分をかきこんでいきます。
七、面相
面相筆を用いて人形の顔の部分をかきこんでいきます。「口紅入れ」「目入れ」「まゆ毛かき」などを行います。
八、完成
実写性に富んだ「美人もの」と呼ばれる博多人形の出来上がりです。
博多人形ギャラリー
非売品の貴重な博多人形を紹介します